嚥下障害食のレシピ（ミキサーゲルRを使用したゼリー食）

家庭の食事をミキサーにかけるだけで嚥下食が出来ようになりました。
☆ミキサーゲルRを使って作る嚥下障害食は食材の温度に関係なく作ることが出来ます。
☆再加熱と冷却する手間を削減できます。
　ミキシングするだけの調理で美味しく、安全で食べやすい食事が出来ます。
☆まずは毎日の食事の中の1品から始めましょう。
　魚の塩焼きや煮つけ、たつた揚げ、照り焼き、肉じゃが、筑前煮、ハンバーグ、シチュー、しょうが焼き、野菜のサラダ、
　ほうれん草のごま和え、きゅうりの酢の物、さといもの煮物、かぼちゃの煮物、、　果物の缶詰、生の果物、味噌汁、
　すまし汁、お茶、ジュース、清涼飲料水等。

皆さん、どれから挑戦しますか？？
ムースゼリー状のお食事に変身し、見た目もきれいで食べやすい食形態です。
冷凍保存も可能です。

肉じゃが、煮魚、ハンバーグ、中華風サラダ、かぼちゃの煮物、トマトとオクラのサラダ、潮汁
メロンゼリー、みかんゼリー、みそ汁、大和蒸し、和風ローフ、マスタード焼き、かぼちゃのコロッケ、焼き魚etc...

ミキサーゲル開発者の新潟医療福祉大学・西尾先生からのお祝いのメールです。

ミキサーゲルは、即席ゲル化剤とも呼ばれています。調理担当者の負担を軽減したいという思いと、患者様に暖かい食品は暖かく、冷たい食品
は冷たく、健常者の食事と同じ品温で調理して提供させてあげたいという思いからに取り組みました。
　また、最適なテクスチャーに仕上げることのできるまで、200通りの成分の配合を試みました。その成果については、「日本摂食・嚥下リハ学会
雑誌12巻１号49-60貢」に掲載されました。
　嚥下障害のある方のＱＯＬの向上に多少ともお役に立つことを祈念しています。

西尾　正輝(新潟医療福祉大学)

※ ここで言う「膨潤」とは水分に浸すことであり、食材の水分をゲル剤に吸収させることをいいます。
☆ 使用量はあくまでも目安です。
　　食材の水分量、温度また追加水分の温度等でミキサーゲルの添加量や、追加水分量、膨潤時間などが違ってきます。
　　食材の特性、料理の持っている水分量、温度などをアレンジするといろいろな料理を展開することが出来ます。
☆ 食事や食材、水分はすべてミキサーにかけますので、多少は色彩、風味が変化することもありますが、調味料や香辛料
　　などで工夫すると美味しく食べることが出来ます。
☆ ゼリームース状に仕上がると、時間が経っても変化することはありませんが、食中毒のことを考えると調理後2時間以内に
　　食べましょう。

当院の現在のミキサーゲルRの使用量（食材100ｇに対して）

食材１００gに対して	食材の温度(℃)	水分またはだし汁(ml)	添加量(g)【％】	膨潤時間(分)	出来上がり
水分の多い果物	常温	-	1.5g　　1.5%	3分	ムースゼリー
カルピス、ジュース 清涼飲料水	常温	-	1.5g　　1.5%	3分	ムースゼリー
肉じゃが			3.0g　　1.5%	3分	ムースゼリー
肉	温かい	100ml	2.4g　　1.2%	3分	ムースゼリー
ジャガイモ	温かい	50ml	1.8g　　1.2%	3分	ムースゼリー
タマネギ	温かい	40ml	1.6g　　1.2%	3分	ムースゼリー
にんじん	温かい	40ml	1.6g　　1.2%	3分	ムースゼリー
グリーンピース	温かい	40ml	1.6g　　1.2%	3分	ムースゼリー
ほうれん草のお浸し	常温	40ml	1.6g　　1.2%	3分	ムースゼリー
豆腐	常温	50ml	1.2g　　0.8%	3分	ムースゼリー
牛乳	温かい	-	1.2g　　1.2%	5分以上	ムースゼリー
みそ汁	温かい	-	1.0g　　1.0%	3分	ムースゼリー
お粥（全粥）	80℃以下	25ml	1.0g　　0.8%	3分	ムースゼリー
鶏雑炊	60℃以下	50ml	1.2g　　0.8%	3分	ムースゼリー
魚料理	温かい	50ml	1.8g 1.0%-1.2%	3分	ムースゼリー
肉料理	温かい	50ml	1.8g 1.0%-1.2%	3分	ムースゼリー
卵料理（卵焼き）	温かい	40ml	1.1g　　0.8%	3分	ムースゼリー
トマト	常温	-	1.5g　　1.5%	3分	ムースゼリー
佐賀県伊万里市小島病院・管理栄養士　鶴田利恵子氏作成