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家族の声 -家族はどのように嚥下障害と闘ったか−

いたずらこぞうの「パオ」とわたし −ばば るな−

ルナちゃんは、599gの極小未熟児として生まれました。おっぱいを吸うことが出来ず、4歳まで鼻からのチューブで
栄養を取っていました。でも、ランドセルをしょって皆と一緒に学校に行きたい。一緒に給食を食べたいという気持
ちで一生懸命練習をして、少しずつではあるけれど、お口で食べ物を食べることができるようになってきました。
身体は小さいけれど、とても利発で元気なルナちゃんが書いた作文です。

いたずらこぞうの「パオ」とわたし

 パオの名まえは日よう日のアニメ「おじゃまじょドレミ」にでてくるぞうさんのパオちゃんとおなじです。だからうれしかったです。 パオはうまれてからずっとおかあさんといっしょにいたけど、わたしはいっしょにはいられませんでした。五百九十九グラムのみじゅくじでからだが大きくならずガラスのケースの中に入っておかあさんのおっぱいがのめませんでした。でも、パオはおかあさんといっしょでおっぱいをのめてよかったです。パオはいいなあとおもいました。
 パオのあしはとても大きくてびっくりしました。うんちも大きくてびっくりしました。わたしのあしはアーモンドぐらいでした。パオはあしも大きくていいなぁとおもいました。パオはしっぽがあってゆらゆらゆれています。にんげんはしっぽがないのでゆらゆらゆれません。わたしもしっぽがほしいです。そのしっぽでむしをパタパタおいはらいたいです。わたしはパオとおなじみずあそびがだいすきです。パオはたくさんみずあそびができていいなあとおもいます。
 わたしはびょういんにいたときよくないていたとおかあさんがはなしてくれました。だから、おかあさんと、はなれてさみしがるパオのきもちがよくわかります。わたしもきっとさみしくてびょういんでないていたのかな・・・・
 わたしもあしのくんれんをして三才になる少し前にやっとあるけました。パオもがんばってくんれんをしてさいごに人がのれるようになってよかったとおもいました。
 わたしのおへやもこんどできました。はやくパオみたいにひとりでねたいです。でも、おかあさんはさみしいといいます。やっぱりわたしもすこしさみしいです。だから、パオはえらいです。パオが大きくなったらつよいおとうさんになるとおもいます。わたしが大きくなっておかあさんになったらパオのおかあさんのアイみたいにやさしいおかあさんになりたいです。
 いつかパオのいるどうぶつえんにいってパオにあいたいです。そしてパオに「かわいいからだいすき。」といいたいです。パオのせなかにわたしものりたいです。でも、パオはわたしをのせてくれるかしんぱいです。わたしはパオのことをしっているけどパオはわたしのことをしらないからです。でも、このさくぶんをパオにきかせてあげたらパオも「るなちゃんだいすき」とおもってくれるとおもいます。パオのせなかにのってどうぶつえんをさんぽしたいです。パオのおとうさんのタマオとおかあさんのアイにも「こんにちは」とあいさつしたいです。


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